「HTMLからWordPressへの変換費用はいくらか」と検索すると、見積もりがバラバラで困った経験はありませんか。Fiverrでは3,000円、フリーランスでは20万円、制作会社では100万円、AIサービスはフリーランス/制作会社の数分の一の金額。価格差は誤りではなく、4つの異なるサービスが同じキーワードで検索される現状を反映しています。
この記事では、2026年の現実的な費用相場を、DIY・フリーランス・制作会社・AI変換の4つに分けて整理します。さらに、ほとんどの費用ガイドが省略する「公開後の継続コスト」(ホスティング、プラグイン、保守、セキュリティ)まで踏み込みます。日本市場の相場とJPY価格、Xserver・ConoHa WING・Mixhost・Kinsta・WP Engine などの実際の選択肢を踏まえて解説します。
対象読者: 発注前に相場を知りたい事業会社の担当者、見積もりの根拠を整えたい制作会社・フリーランス、自分でやるか発注するかを比較検討中の開発者。
この記事の要点
- 2026年の費用相場:DIYは自分の時間(40〜80時間が一般的)、フリーランスは15万〜50万円、制作会社は50万〜150万円超。AI変換はフリーランス/制作会社の数分の一(最新料金はトップページを参照)。
- 価格差は品質差だけではなく「含まれる作業範囲」の差。制作会社にはデザイン、コンテンツ、SEO、研修が含まれる。安価なフリーランスにはほぼ含まれない。
- 公開後の継続コストとして月3,000円〜2万円が上乗せされます:ホスティング、有料プラグイン、SEOツール、バックアップ、セキュリティ。
- AI変換(例:WP Pro Converter)は50ページ以下のサイトを制作会社品質で出力し、すべての変換に開発者の検証パスが入ります。
- 最安が最安総コストとは限りません。3万円のテーマがコアアップデートで壊れた場合、最初から15万円かけたほうが安かったケースは頻繁にあります。
- 12ヶ月のTCO(総保有コスト)で比較しましょう:初期費用+月額×12+見込み修正費。これが本当に比較すべき数字です。
1. 2026年の費用マップ:4つの選択肢
4つの現実的なカテゴリーと、それぞれの価格帯。詳細はセクション2〜5で個別に解説します。
| パス | 初期費用 | 納期 | 含まれる作業 | 適したケース |
|---|---|---|---|---|
| DIY(自分でテーマ構築) | 自分の時間(40〜80時間) | 2〜8週間 | テーマ・コンテンツ・SEO移行 | 10ページ以下、WordPress経験者 |
| フリーランス | 15万〜50万円 | 2〜4週間 | テーマ+コンテンツ。SEOは別料金のことも | 中規模・カスタムが必要 |
| 制作会社 | 50万〜150万円超 | 4〜8週間 | デザイン・構築・コンテンツ・SEO・運用研修まで | 大規模、デザインシステム移行 |
| AI変換(WP Pro Converter等) | トップページ参照 | 数時間〜数日 | ピクセルパーフェクトなテーマ+編集可能領域+開発者の検証 | 50ページ以下、現デザイン維持 |
買い手が最も陥りやすい落とし穴は、初期費用だけを横並びで比較してしまうことです。制作会社の90万円見積もりは、AI変換の数十倍に見えますが、デザイン・コピーライティング・SEO移行・運用研修・3ヶ月のサポートを含んだ金額です。それが必要な案件もあれば、不要な案件もあります。
サイト規模ごとの最適パスについては、まずウェブサイトをWordPressに変換する完全ガイド(ピラー) を参照してください。
2. DIY費用:時間はタダではない
「DIYは無料」という前提は、自分の時間を0円で評価する場合のみ成立します。実際の計算を見てみましょう。
HTMLからWordPressへのDIY変換に必要な工数:
- テーマ化作業(HTMLをテンプレートに分解、アセットのエンキュー、ループ実装):20〜40時間
- コンテンツ移行:10〜20ページで5〜15時間
- SEO移行(URLリダイレクト、タイトルタグ、メタディスクリプション):5〜10時間
- テスト、プラグイン設定、公開作業:10〜15時間
- 合計: 標準的な小規模サイトで40〜80時間
実際の時給換算:
- 3,000円/時(ジュニアまたは非エンジニア):12万円〜24万円
- 7,500円/時(中堅エンジニア):30万円〜60万円
- 12,000円/時(シニアまたは制作会社相当):48万円〜96万円
DIYが「無料」になるのは、代わりにその40〜80時間で稼げる金額が0円の場合だけです。多くの実務者にとってはそうではありません。さらに、WordPressが初めての場合は工数を倍に見積もり、初心者特有のミスによる学習税も加算してください。
DIYが本当に有利になる条件:
- すでにWordPressテーマ開発経験があり、サイトが10ページ以下。
- WordPress学習自体が目的(キャリア投資)。
- コンプライアンスや社内専用といった、外部発注に不向きな制約がある。
それ以外は、人間でもAIでも、誰かに依頼するほうが週60時間の自分の時間より安いはずです。
3. フリーランス費用:15万円で何が手に入るか
フリーランスの価格は、WordPress変換市場で最もばらつきが大きい領域です。10ページの案件が、Lancersでは3万円、経験豊富なフリーランスでは45万円で見積もられることがあります。両者は「同じ作業」と説明することもありますが、実際は同じではありません。
価格帯ごとに何が手に入るか:
- 3万〜10万円(Lancers/クラウドワークス最安帯): 多くの場合、ThemeForest等の汎用テーマを再スキンしたものを納品。WordPressコミュニティ外の作業者が多く、過去案件のコピペベース。デザインの忠実な再現はまれ。SEO移行はほぼ別料金または対応なし。
- 15万〜30万円(中位帯/紹介ベース): 本物のカスタムテーマを本物のWordPress開発者が構築。コンテンツ移行込み。SEO移行は明示的に確認すること。品質はばらつきがあり、必ず3つの公開事例を確認してから発注。
- 30万〜50万円超(経験豊富なフリーランスや制作会社の副業案件): カスタムテーマ、フルコンテンツ移行、SEO移行、簡易研修付き。制作会社並みの成果物を、上乗せマージンなしで。
フリーランス見積もりの危険サイン:
- 「無料テーマをカスタマイズします」 — それは再スキンであり、変換ではない。
- 301リダイレクト、タイトルタグ移行、サイトマップ送信への言及がない — SEOを省いている。
- ステージング環境がワークフローにない — 本番ドメインで作業する気。
- ポートフォリオに自社デザインに近い案件がない — 業者の作風に合わせたテーマが届く。
安い見積もりが高い改修費用に化けるパターンの詳細は、HTMLからWordPress変換でよくある5つの失敗 を参照してください。
4. 制作会社費用:50万円超が正解になる場面
制作会社のHTML→WordPress変換費用は50万〜150万円超です。レンジ上位では、フリーランスが提供しないものに対価を払っています:プロジェクト管理、デザイン精査、アクセシビリティ対応、構造化コンテンツ設計、SEO移行+監査、公開後のサポート、そして万一のトラブル時の責任。
50万〜80万円の典型的なスコープ:
- ディスカバリーとコンテンツ監査
- 既存デザインに合わせた(または改善した)カスタムWordPressテーマ
- カスタム投稿タイプ・タクソノミー・カスタムフィールド設計
- 編集QAを含むコンテンツ移行
- SEO移行:リダイレクト、タイトルタグ、構造化データ、サイトマップ
- クライアント編集者向け研修
- 公開後30〜90日のサポート
プレミアム制作会社(150万円超)のスコープ:
- 上記すべて+デザインシステム移行
- 多言語対応(Polylang、WPML、Weglot)
- ECや会員制機能の連携
- パフォーマンス監査とCore Web Vitalsチューニング
- アクセシビリティ(JIS X 8341-3 / WCAG 2.2)対応レビュー
制作会社が妥当なケース:
- 30ページ超で、構造化コンテンツ(事例、製品、拠点情報など)が多い。
- 移行と同時にリデザインが必要。
- コンプライアンス、アクセシビリティ、責任の所在が重要(規制業種、上場企業)。
- 売上に直結するサイトでダウンタイムが許されない。
制作会社が割高になるケース:
- 20ページ以下でデザインが確定済み。
- ワークショップやディスカバリーセッションは不要で、構築だけしてほしい。
- 12ページのサイトに90万円見積もりは、エンジニアリングよりプロセスにお金が消えている可能性大。
5. AI変換費用:AI変換の価格帯
AI変換は最も新しい費用カテゴリーです。3年前は実用に耐えませんでしたが、2026年現在は50ページ以下のサイトでシニアエンジニアのレビューに通る品質を出力します。
最新のプラン・ページ数の区分・USD/JPY価格はWP Pro Converterのトップページで確認できます。標準ページ数を超える案件はページ単価で見積もります。
AI変換サービスで一般的に得られるもの:
- HTMLから生成されたピクセルパーフェクトなWordPressテーマ
- AIが自動識別する編集可能領域
- WordPressへのワンクリックインストールプラグイン
- 納品前の開発者による検証パス
AI変換が向かないケース:
- 独自API・複雑な決済・マルチサイトなどの特殊連携。
- 移行と同時にリデザインする案件。
- 3D、独自WebGL、複雑アニメーションなど非標準のインタラクション。
- 50ページ超で、ページごとにコンテンツ構造が大きく異なる(カスタム見積もりに移行)。
フリーランス・制作会社との価格差が大きい理由は品質ではなく、機械的な作業(HTML分解、テンプレート化、アセットエンキュー、編集領域識別)が自動化された結果です。検証パスはあくまで「確認」工程であり「ゼロから書く」工程ではない。そこが価格に反映されています。
6. 隠れたコストと継続費用:見積もりに出てこない数字
どのパスを選んでも、公開後のサイトは初期見積もりよりお金がかかります。計画すべき継続コストを以下に整理します。
ホスティング(月3,000円〜1万円):
- 共用WordPressホスティング(Mixhost、ロリポップ、さくらレンタルサーバー):月500〜1,500円 — 低トラフィックの個人サイト向け。
- 国産マネージドWordPress(Xserver、ConoHa WING、Mixhost上位プラン):月1,000〜3,000円 — 中小企業の本番サイトに最適。
- 海外マネージドWordPress(Kinsta、WP Engine、SiteGround):月3,500〜9,000円 — 高トラフィックや多言語サイト向け。バックアップ・キャッシュ・セキュリティが運用込み。
- 法人プラン(さくらのVPS、AWS Lightsail+自前運用):月5,000円〜数万円 — 高負荷・コンプライアンス重視。
有料プラグイン・テーマ(年0〜10万円):
- SEOプラグイン(Yoast Premium、Rank Math Pro、SEO SIMPLE PACK Pro):年1万〜2万円。
- フォーム(Contact Form 7は無料、WPForms Pro、Gravity Formsは年1万〜3万円)。
- バックアップ(UpdraftPlus、BackWPup Pro):年7,000〜2万円。
- セキュリティ(Wordfence、Sucuri、SiteGuard):年1万〜3万円。
- 多言語(Polylang Pro、WPML):年1万〜2万円。
中小規模サイトはこの中から2〜4つ必要なケースが多く、年3万〜7万円のプラグインライセンス費を見込んでください。
保守(DIYまたは月3,000〜2万円):
- DIY:プラグイン更新、バックアップ、コンテンツ修正で月1〜2時間。
- 保守サービス:月3,000〜2万円で、更新・監視・セキュリティ対応を委託。
ドメインとSSL(年2,000〜3,500円):
- ドメイン更新:年1,500〜2,500円(.jpは年3,000〜5,000円)。
- SSLはLet's Encryptで無料。多くのマネージドホスティングに標準付属。
中小企業サイトの12ヶ月TCO実例:
| 項目 | 低位 | 標準 | 高位 |
|---|---|---|---|
| 初期変換費(AI) | サービス料金(トップページ参照) | 同左 | 同左 |
| ホスティング(マネージド) | 1.8万円 | 3万円 | 7.2万円 |
| 有料プラグイン | 2万円 | 4万円 | 7万円 |
| 保守 | 0円(DIY) | 3.6万円 | 18万円 |
| ドメイン | 1,500円 | 2,500円 | 5,000円 |
| 12ヶ月合計 | 約5.4万円 | 約12万円 | 約34万円 |
90万円の制作会社見積もり(保守1年込み)と、AI変換のサービス料金+自社運用12万円を比較すると、差は思ったほど大きくありません。一方で、3万円のフリーランス案件を採用したものの2ヶ月後に3つの不具合修正が必要になった場合、差は逆転します。
7. 予算別:自分に合うパスの選び方
シンプルな判断基準:
- 予算3万円未満、20ページ以下、デザイン確定済み: AI変換一択。それ以下の予算では、後で響く手抜きが含まれるか、選択肢自体が存在しません。
- 予算15万〜50万円、中規模・カスタム要件あり: ポートフォリオに自社デザインに近い事例があるフリーランス。SEO移行とステージング環境がスコープに入っているか必ず確認。
- 予算50万円超、デザイン重視・コンテンツ重視・責任が必要: 制作会社。2社から見積もりを取り、項目ごとに比較。「貴社の案件に最も近い」と紹介できる過去案件を必ず確認。
- 時間がある・WordPress経験あり・小規模: DIY。ピラーガイドの移行チェックリスト を使って、SEOやバックアップを飛ばさないように。
プラットフォーム別の費用詳細は、WixからWordPressへの移行コスト やSquarespaceからWordPressへの移行コスト を参照してください。
8. 始めるための具体的な3ステップ
- どのパスでも発生する継続コストを先に固定する。 ホスティング、プラグイン、保守は誰が作っても自分で払う。月額の総額を最初に決める。
- AI変換サービスを試して実物を確認。 自社サイトに対して何が出てくるかを実際に見てから判断する。WP Pro Converterを試す — 最新料金はトップページで確認できます。
- AIが合わない場合はフリーランス/制作会社の見積もりを2社取る。 価格ではなくスコープで比較。安い見積もりはSEO移行を省略していることが多く、高い見積もりは何も省略していないことが多い。
9. WP Pro Converterについて
WP Pro Converterは、静的HTMLウェブサイトを完全に機能するWordPressテーマに変換するAI搭載サービスです。元のデザインをピクセルパーフェクトに保持します。日本・大阪を拠点とするクリエイティブスタジオUtsuboによって構築されました。最新のプラン・料金はトップページを参照してください。
10. 実際の見積もりを取りましょう
HTMLからWordPressへの変換費用を推測する必要はありません。最新料金はダッシュボードで確認できます。
メール: contact@utsubo.co
費用比較チェックリスト
- サイト規模を確定:ページ数、動的機能、リデザインか移行か
- DIY評価のため自分の時給を正直に設定
- AI変換サービスを試して自社サイトでの仕上がりを確認
- フリーランスの見積もりを2社取得(SEO移行のスコープを必ず確認)
- 予算50万円超なら制作会社の見積もりを1社追加
- 合計ではなく項目単位で見積もりを比較
- 全見積もりに12ヶ月分のホスティングを加算
- 12ヶ月分の有料プラグインライセンスを加算
- 保守費用を加算:DIY時間または月3,000〜2万円のサービス
- 合計=初期費用+12ヶ月の継続費用+見込み修正費
- 納期内で総コスト最小のパスを選択
- 契約前にステージング環境がスコープに入っているか確認
よくあるご質問
2026年にHTMLサイトをWordPressに変換する費用はいくらですか?
10〜20ページの標準的なサイトの場合:AI変換サービスはフリーランス/制作会社の数分の一(最新料金はトップページを参照)、フリーランスで15万〜50万円、制作会社で50万〜150万円以上。DIYなら自分の時間(40〜80時間が一般的)。適切な金額はサイト規模、デザインの複雑度、SEO移行とコンテンツ移行のスコープで決まります。
なぜWordPress変換の費用にこれほど大きな差があるのですか?
DIY、フリーランス、制作会社、AIの4つは別ビジネスで、含まれる作業範囲が違います。AI変換は、テーマ+編集可能領域+開発者の検証パス。90万円の制作会社見積もりは、デザイン、コンテンツ戦略、SEO移行、研修、公開後サポートを含みます。価格差は品質差というより、スコープ差です。
HTMLをWordPressに変換する最も安く確実な方法は?
50ページ以下のほとんどのサイトでは、WP Pro ConverterのようなAI変換サービスが本番品質を担保できる最安パスです(最新料金はトップページ)。これより安い場合、汎用テーマの再スキンになるか、SEO移行が省略されます。どちらも、最初から正しくやるより、後で直すほうが高くつきます。
AI変換サービスはフリーランス発注に対して本当に価値がありますか?
50ページ以下で、現在のデザインを維持したいサイトなら、はい。出力に一貫性があり、フリーランスの納期より速く、納品前に開発者が検証します。フリーランスは独自連携、移行と同時のリデザイン、特殊なコンテンツモデルがある案件で優位です。フリーランスとの価格差は、機械的な作業が自動化された結果であり、手抜きの結果ではありません。
変換後の継続コストは何を計画すべきですか?
月3,000〜2万円を見込んでください:マネージドホスティング(月1,000〜9,000円)、有料プラグインライセンス(年3万〜7万円)、DIY保守(月1〜2時間)または管理保守サービス(月3,000〜2万円)。ドメイン更新は年1,500〜5,000円。SSLはLet's Encrypt無料、または多くのマネージドホスティングに標準付属。
WordPressホスティングの月額はいくらですか?
共用ホスティング(ロリポップ、さくら、Mixhostベーシック):月500〜1,500円。低トラフィックなら十分。国産マネージドWordPress(Xserver、ConoHa WING、Mixhost上位):月1,000〜3,000円。本番サイトに推奨。海外マネージド(Kinsta、WP Engine):月3,500〜9,000円。多言語や高トラフィック向け。法人向けは月数万円から。
SEO移行は別料金で頼むべき?それとも自分でやる?
既存サイトにインデックスされたURL、被リンク、自然検索流入があるなら、SEO移行は省略不可 — 自分でやるか、お金を払うか。絶対に外せないのは2つ:すべての旧URLを新URLに301リダイレクトすること、既存のタイトルタグとメタディスクリプションをコピーすること。これを飛ばすと、移行直後にランキングが落ちる典型パターンになります。フリーランス見積もりはデフォルトでSEO移行を含まないことが多いので、必ず明示的に確認してください。