HTMLからWordPressへの変換費用ガイド【2026年版】

ルカム・ジョスラン

ルカム・ジョスラン

代表取締役、Utsubo株式会社

2026年4月29日 · 18分で読めます
HTMLからWordPressへの変換費用ガイド【2026年版】

「HTMLからWordPressへの変換費用はいくらか」と検索すると、見積もりがバラバラで困った経験はありませんか。Fiverrでは3,000円、フリーランスでは20万円、制作会社では100万円、AIサービスはフリーランス/制作会社の数分の一の金額。価格差は誤りではなく、4つの異なるサービスが同じキーワードで検索される現状を反映しています。

この記事では、2026年の現実的な費用相場を、DIY・フリーランス・制作会社・AI変換の4つに分けて整理します。さらに、ほとんどの費用ガイドが省略する「公開後の継続コスト」(ホスティング、プラグイン、保守、セキュリティ)まで踏み込みます。日本市場の相場とJPY価格、Xserver・ConoHa WING・Mixhost・Kinsta・WP Engine などの実際の選択肢を踏まえて解説します。

対象読者: 発注前に相場を知りたい事業会社の担当者、見積もりの根拠を整えたい制作会社・フリーランス、自分でやるか発注するかを比較検討中の開発者。


この記事の要点

  • 2026年の費用相場:DIYは自分の時間(40〜80時間が一般的)、フリーランスは15万〜50万円、制作会社は50万〜150万円超。AI変換はフリーランス/制作会社の数分の一(最新料金はトップページを参照)。
  • 価格差は品質差だけではなく「含まれる作業範囲」の差。制作会社にはデザイン、コンテンツ、SEO、研修が含まれる。安価なフリーランスにはほぼ含まれない。
  • 公開後の継続コストとして月3,000円〜2万円が上乗せされます:ホスティング、有料プラグイン、SEOツール、バックアップ、セキュリティ。
  • AI変換(例:WP Pro Converter)は50ページ以下のサイトを制作会社品質で出力し、すべての変換に開発者の検証パスが入ります。
  • 最安が最安総コストとは限りません。3万円のテーマがコアアップデートで壊れた場合、最初から15万円かけたほうが安かったケースは頻繁にあります。
  • 12ヶ月のTCO(総保有コスト)で比較しましょう:初期費用+月額×12+見込み修正費。これが本当に比較すべき数字です。

1. 2026年の費用マップ:4つの選択肢

4つの現実的なカテゴリーと、それぞれの価格帯。詳細はセクション2〜5で個別に解説します。

パス 初期費用 納期 含まれる作業 適したケース
DIY(自分でテーマ構築) 自分の時間(40〜80時間) 2〜8週間 テーマ・コンテンツ・SEO移行 10ページ以下、WordPress経験者
フリーランス 15万〜50万円 2〜4週間 テーマ+コンテンツ。SEOは別料金のことも 中規模・カスタムが必要
制作会社 50万〜150万円超 4〜8週間 デザイン・構築・コンテンツ・SEO・運用研修まで 大規模、デザインシステム移行
AI変換(WP Pro Converter等) トップページ参照 数時間〜数日 ピクセルパーフェクトなテーマ+編集可能領域+開発者の検証 50ページ以下、現デザイン維持

買い手が最も陥りやすい落とし穴は、初期費用だけを横並びで比較してしまうことです。制作会社の90万円見積もりは、AI変換の数十倍に見えますが、デザイン・コピーライティング・SEO移行・運用研修・3ヶ月のサポートを含んだ金額です。それが必要な案件もあれば、不要な案件もあります。

サイト規模ごとの最適パスについては、まずウェブサイトをWordPressに変換する完全ガイド(ピラー) を参照してください。

2. DIY費用:時間はタダではない

「DIYは無料」という前提は、自分の時間を0円で評価する場合のみ成立します。実際の計算を見てみましょう。

HTMLからWordPressへのDIY変換に必要な工数:

  • テーマ化作業(HTMLをテンプレートに分解、アセットのエンキュー、ループ実装):20〜40時間
  • コンテンツ移行:10〜20ページで5〜15時間
  • SEO移行(URLリダイレクト、タイトルタグ、メタディスクリプション):5〜10時間
  • テスト、プラグイン設定、公開作業:10〜15時間
  • 合計: 標準的な小規模サイトで40〜80時間

実際の時給換算:

  • 3,000円/時(ジュニアまたは非エンジニア):12万円〜24万円
  • 7,500円/時(中堅エンジニア):30万円〜60万円
  • 12,000円/時(シニアまたは制作会社相当):48万円〜96万円

DIYが「無料」になるのは、代わりにその40〜80時間で稼げる金額が0円の場合だけです。多くの実務者にとってはそうではありません。さらに、WordPressが初めての場合は工数を倍に見積もり、初心者特有のミスによる学習税も加算してください。

DIYが本当に有利になる条件:

  • すでにWordPressテーマ開発経験があり、サイトが10ページ以下。
  • WordPress学習自体が目的(キャリア投資)。
  • コンプライアンスや社内専用といった、外部発注に不向きな制約がある。

それ以外は、人間でもAIでも、誰かに依頼するほうが週60時間の自分の時間より安いはずです。

3. フリーランス費用:15万円で何が手に入るか

フリーランスの価格は、WordPress変換市場で最もばらつきが大きい領域です。10ページの案件が、Lancersでは3万円、経験豊富なフリーランスでは45万円で見積もられることがあります。両者は「同じ作業」と説明することもありますが、実際は同じではありません。

価格帯ごとに何が手に入るか:

  • 3万〜10万円(Lancers/クラウドワークス最安帯): 多くの場合、ThemeForest等の汎用テーマを再スキンしたものを納品。WordPressコミュニティ外の作業者が多く、過去案件のコピペベース。デザインの忠実な再現はまれ。SEO移行はほぼ別料金または対応なし。
  • 15万〜30万円(中位帯/紹介ベース): 本物のカスタムテーマを本物のWordPress開発者が構築。コンテンツ移行込み。SEO移行は明示的に確認すること。品質はばらつきがあり、必ず3つの公開事例を確認してから発注。
  • 30万〜50万円超(経験豊富なフリーランスや制作会社の副業案件): カスタムテーマ、フルコンテンツ移行、SEO移行、簡易研修付き。制作会社並みの成果物を、上乗せマージンなしで。

フリーランス見積もりの危険サイン:

  • 「無料テーマをカスタマイズします」 — それは再スキンであり、変換ではない。
  • 301リダイレクト、タイトルタグ移行、サイトマップ送信への言及がない — SEOを省いている。
  • ステージング環境がワークフローにない — 本番ドメインで作業する気。
  • ポートフォリオに自社デザインに近い案件がない — 業者の作風に合わせたテーマが届く。

安い見積もりが高い改修費用に化けるパターンの詳細は、HTMLからWordPress変換でよくある5つの失敗 を参照してください。

4. 制作会社費用:50万円超が正解になる場面

制作会社のHTML→WordPress変換費用は50万〜150万円超です。レンジ上位では、フリーランスが提供しないものに対価を払っています:プロジェクト管理、デザイン精査、アクセシビリティ対応、構造化コンテンツ設計、SEO移行+監査、公開後のサポート、そして万一のトラブル時の責任。

50万〜80万円の典型的なスコープ:

  • ディスカバリーとコンテンツ監査
  • 既存デザインに合わせた(または改善した)カスタムWordPressテーマ
  • カスタム投稿タイプ・タクソノミー・カスタムフィールド設計
  • 編集QAを含むコンテンツ移行
  • SEO移行:リダイレクト、タイトルタグ、構造化データ、サイトマップ
  • クライアント編集者向け研修
  • 公開後30〜90日のサポート

プレミアム制作会社(150万円超)のスコープ:

  • 上記すべて+デザインシステム移行
  • 多言語対応(Polylang、WPML、Weglot)
  • ECや会員制機能の連携
  • パフォーマンス監査とCore Web Vitalsチューニング
  • アクセシビリティ(JIS X 8341-3 / WCAG 2.2)対応レビュー

制作会社が妥当なケース:

  • 30ページ超で、構造化コンテンツ(事例、製品、拠点情報など)が多い。
  • 移行と同時にリデザインが必要。
  • コンプライアンス、アクセシビリティ、責任の所在が重要(規制業種、上場企業)。
  • 売上に直結するサイトでダウンタイムが許されない。

制作会社が割高になるケース:

  • 20ページ以下でデザインが確定済み。
  • ワークショップやディスカバリーセッションは不要で、構築だけしてほしい。
  • 12ページのサイトに90万円見積もりは、エンジニアリングよりプロセスにお金が消えている可能性大。

5. AI変換費用:AI変換の価格帯

AI変換は最も新しい費用カテゴリーです。3年前は実用に耐えませんでしたが、2026年現在は50ページ以下のサイトでシニアエンジニアのレビューに通る品質を出力します。

最新のプラン・ページ数の区分・USD/JPY価格はWP Pro Converterのトップページで確認できます。標準ページ数を超える案件はページ単価で見積もります。

AI変換サービスで一般的に得られるもの:

  • HTMLから生成されたピクセルパーフェクトなWordPressテーマ
  • AIが自動識別する編集可能領域
  • WordPressへのワンクリックインストールプラグイン
  • 納品前の開発者による検証パス

AI変換が向かないケース:

  • 独自API・複雑な決済・マルチサイトなどの特殊連携。
  • 移行と同時にリデザインする案件。
  • 3D、独自WebGL、複雑アニメーションなど非標準のインタラクション。
  • 50ページ超で、ページごとにコンテンツ構造が大きく異なる(カスタム見積もりに移行)。

フリーランス・制作会社との価格差が大きい理由は品質ではなく、機械的な作業(HTML分解、テンプレート化、アセットエンキュー、編集領域識別)が自動化された結果です。検証パスはあくまで「確認」工程であり「ゼロから書く」工程ではない。そこが価格に反映されています。

6. 隠れたコストと継続費用:見積もりに出てこない数字

どのパスを選んでも、公開後のサイトは初期見積もりよりお金がかかります。計画すべき継続コストを以下に整理します。

ホスティング(月3,000円〜1万円):

  • 共用WordPressホスティング(Mixhost、ロリポップ、さくらレンタルサーバー):月500〜1,500円 — 低トラフィックの個人サイト向け。
  • 国産マネージドWordPress(Xserver、ConoHa WING、Mixhost上位プラン):月1,000〜3,000円 — 中小企業の本番サイトに最適。
  • 海外マネージドWordPress(Kinsta、WP Engine、SiteGround):月3,500〜9,000円 — 高トラフィックや多言語サイト向け。バックアップ・キャッシュ・セキュリティが運用込み。
  • 法人プラン(さくらのVPS、AWS Lightsail+自前運用):月5,000円〜数万円 — 高負荷・コンプライアンス重視。

有料プラグイン・テーマ(年0〜10万円):

  • SEOプラグイン(Yoast Premium、Rank Math Pro、SEO SIMPLE PACK Pro):年1万〜2万円。
  • フォーム(Contact Form 7は無料、WPForms Pro、Gravity Formsは年1万〜3万円)。
  • バックアップ(UpdraftPlus、BackWPup Pro):年7,000〜2万円。
  • セキュリティ(Wordfence、Sucuri、SiteGuard):年1万〜3万円。
  • 多言語(Polylang Pro、WPML):年1万〜2万円。

中小規模サイトはこの中から2〜4つ必要なケースが多く、年3万〜7万円のプラグインライセンス費を見込んでください。

保守(DIYまたは月3,000〜2万円):

  • DIY:プラグイン更新、バックアップ、コンテンツ修正で月1〜2時間。
  • 保守サービス:月3,000〜2万円で、更新・監視・セキュリティ対応を委託。

ドメインとSSL(年2,000〜3,500円):

  • ドメイン更新:年1,500〜2,500円(.jpは年3,000〜5,000円)。
  • SSLはLet's Encryptで無料。多くのマネージドホスティングに標準付属。

中小企業サイトの12ヶ月TCO実例:

項目 低位 標準 高位
初期変換費(AI) サービス料金(トップページ参照) 同左 同左
ホスティング(マネージド) 1.8万円 3万円 7.2万円
有料プラグイン 2万円 4万円 7万円
保守 0円(DIY) 3.6万円 18万円
ドメイン 1,500円 2,500円 5,000円
12ヶ月合計 約5.4万円 約12万円 約34万円

90万円の制作会社見積もり(保守1年込み)と、AI変換のサービス料金+自社運用12万円を比較すると、差は思ったほど大きくありません。一方で、3万円のフリーランス案件を採用したものの2ヶ月後に3つの不具合修正が必要になった場合、差は逆転します。

7. 予算別:自分に合うパスの選び方

シンプルな判断基準:

  • 予算3万円未満、20ページ以下、デザイン確定済み: AI変換一択。それ以下の予算では、後で響く手抜きが含まれるか、選択肢自体が存在しません。
  • 予算15万〜50万円、中規模・カスタム要件あり: ポートフォリオに自社デザインに近い事例があるフリーランス。SEO移行とステージング環境がスコープに入っているか必ず確認。
  • 予算50万円超、デザイン重視・コンテンツ重視・責任が必要: 制作会社。2社から見積もりを取り、項目ごとに比較。「貴社の案件に最も近い」と紹介できる過去案件を必ず確認。
  • 時間がある・WordPress経験あり・小規模: DIY。ピラーガイドの移行チェックリスト を使って、SEOやバックアップを飛ばさないように。

プラットフォーム別の費用詳細は、WixからWordPressへの移行コストSquarespaceからWordPressへの移行コスト を参照してください。

8. 始めるための具体的な3ステップ

  1. どのパスでも発生する継続コストを先に固定する。 ホスティング、プラグイン、保守は誰が作っても自分で払う。月額の総額を最初に決める。
  2. AI変換サービスを試して実物を確認。 自社サイトに対して何が出てくるかを実際に見てから判断する。WP Pro Converterを試す — 最新料金はトップページで確認できます。
  3. AIが合わない場合はフリーランス/制作会社の見積もりを2社取る。 価格ではなくスコープで比較。安い見積もりはSEO移行を省略していることが多く、高い見積もりは何も省略していないことが多い。

9. WP Pro Converterについて

WP Pro Converterは、静的HTMLウェブサイトを完全に機能するWordPressテーマに変換するAI搭載サービスです。元のデザインをピクセルパーフェクトに保持します。日本・大阪を拠点とするクリエイティブスタジオUtsuboによって構築されました。最新のプラン・料金はトップページを参照してください。

10. 実際の見積もりを取りましょう

HTMLからWordPressへの変換費用を推測する必要はありません。最新料金はダッシュボードで確認できます。

WP Pro Converterを試す

メール: contact@utsubo.co


費用比較チェックリスト

  • サイト規模を確定:ページ数、動的機能、リデザインか移行か
  • DIY評価のため自分の時給を正直に設定
  • AI変換サービスを試して自社サイトでの仕上がりを確認
  • フリーランスの見積もりを2社取得(SEO移行のスコープを必ず確認)
  • 予算50万円超なら制作会社の見積もりを1社追加
  • 合計ではなく項目単位で見積もりを比較
  • 全見積もりに12ヶ月分のホスティングを加算
  • 12ヶ月分の有料プラグインライセンスを加算
  • 保守費用を加算:DIY時間または月3,000〜2万円のサービス
  • 合計=初期費用+12ヶ月の継続費用+見込み修正費
  • 納期内で総コスト最小のパスを選択
  • 契約前にステージング環境がスコープに入っているか確認

よくあるご質問

2026年にHTMLサイトをWordPressに変換する費用はいくらですか?

10〜20ページの標準的なサイトの場合:AI変換サービスはフリーランス/制作会社の数分の一(最新料金はトップページを参照)、フリーランスで15万〜50万円、制作会社で50万〜150万円以上。DIYなら自分の時間(40〜80時間が一般的)。適切な金額はサイト規模、デザインの複雑度、SEO移行とコンテンツ移行のスコープで決まります。

なぜWordPress変換の費用にこれほど大きな差があるのですか?

DIY、フリーランス、制作会社、AIの4つは別ビジネスで、含まれる作業範囲が違います。AI変換は、テーマ+編集可能領域+開発者の検証パス。90万円の制作会社見積もりは、デザイン、コンテンツ戦略、SEO移行、研修、公開後サポートを含みます。価格差は品質差というより、スコープ差です。

HTMLをWordPressに変換する最も安く確実な方法は?

50ページ以下のほとんどのサイトでは、WP Pro ConverterのようなAI変換サービスが本番品質を担保できる最安パスです(最新料金はトップページ)。これより安い場合、汎用テーマの再スキンになるか、SEO移行が省略されます。どちらも、最初から正しくやるより、後で直すほうが高くつきます。

AI変換サービスはフリーランス発注に対して本当に価値がありますか?

50ページ以下で、現在のデザインを維持したいサイトなら、はい。出力に一貫性があり、フリーランスの納期より速く、納品前に開発者が検証します。フリーランスは独自連携、移行と同時のリデザイン、特殊なコンテンツモデルがある案件で優位です。フリーランスとの価格差は、機械的な作業が自動化された結果であり、手抜きの結果ではありません。

変換後の継続コストは何を計画すべきですか?

月3,000〜2万円を見込んでください:マネージドホスティング(月1,000〜9,000円)、有料プラグインライセンス(年3万〜7万円)、DIY保守(月1〜2時間)または管理保守サービス(月3,000〜2万円)。ドメイン更新は年1,500〜5,000円。SSLはLet's Encrypt無料、または多くのマネージドホスティングに標準付属。

WordPressホスティングの月額はいくらですか?

共用ホスティング(ロリポップ、さくら、Mixhostベーシック):月500〜1,500円。低トラフィックなら十分。国産マネージドWordPress(Xserver、ConoHa WING、Mixhost上位):月1,000〜3,000円。本番サイトに推奨。海外マネージド(Kinsta、WP Engine):月3,500〜9,000円。多言語や高トラフィック向け。法人向けは月数万円から。

SEO移行は別料金で頼むべき?それとも自分でやる?

既存サイトにインデックスされたURL、被リンク、自然検索流入があるなら、SEO移行は省略不可 — 自分でやるか、お金を払うか。絶対に外せないのは2つ:すべての旧URLを新URLに301リダイレクトすること、既存のタイトルタグとメタディスクリプションをコピーすること。これを飛ばすと、移行直後にランキングが落ちる典型パターンになります。フリーランス見積もりはデフォルトでSEO移行を含まないことが多いので、必ず明示的に確認してください。